GoogleスプレッドシートでAIブログを管理する方法|管理表を作ってみた

No.008_AIブログ管理表_アイキャッチ ChatGPT入門

AIでブログ記事を増やそうとすると、最初に困るのは文章力ではありません。

「次にどの記事を作るのか」「原稿は完成しているのか」「画像はどこにあるのか」「もう公開した記事をまた作っていないか」。記事が数本なら覚えていられますが、10本、20本と増えると記憶では管理できません。

私はcanaunet.comの投資ブログと、magilogical.comのAIブログをGoogle Driveで管理しています。実際に二つの管理表を作り、原稿作成、画像準備、WordPress公開を別工程にしたことで、AIへ毎回長い説明をしなくても次の作業を決められるようになりました。

この記事では、Googleスプレッドシートを単なる進捗表ではなく、AIへの「仕事指示書」として使う方法を紹介します。

管理表がないと、AIは毎回ゼロから判断する

AIへ「次のブログ記事を書いて」と頼むだけでは、何を次に作るべきか判断できません。過去の記事、公開状態、優先順位、保存先が分からないからです。

その結果、すでに公開した記事と似た原稿を作る、画像だけ未完成なのに原稿から作り直す、内部リンク候補を忘れる、といった無駄が起こります。

私も最初は、チャットの履歴とGoogle Driveのフォルダ名を頼りに進めていました。しかし、制作工程が増えるほど、「昨日どこまで終わったか」を確認する時間が長くなりました。

そこで、記事ごとの条件と状態を一行にまとめる管理表を作りました。AIはこの一行を読めば、何を作り、何を作らないか判断できます。

最初に用意する列

初心者が最初に作るなら、次の列があれば十分です。

・No.

・記事タイトル

・カテゴリー

・想定読者

・記事目的

・一次情報または自分の体験

・原稿状態

・原稿URL

・画像状態

・画像URL

・WordPress状態

・公開URL

・内部リンク候補

・最終処理日時

・エラー内容

列を増やしすぎると、入力が面倒になります。最初は「次の作業を一意に決められるか」という基準で選びます。

No.は順番を固定するために使います。記事タイトルだけでは優先順位が分からないため、学習順や公開順に番号を付けます。

原稿状態と画像状態は分けます。原稿は完成しているが画像は未完成、という状況があるからです。WordPress状態も別にし、朝の制作と公開作業を混ぜないようにします。

一行をAIへの指示書にする

管理表の強みは、進捗を眺めることではありません。対象行に、記事制作に必要な情報を置けることです。

私のAIブログ管理表では、記事タイトルのほかに「記事タイプ」「一次情報」「想定読者」「記事目的」「内部リンク候補」を入れています。

今回の記事なら、一次情報は「既存ブログ管理表とAIブログ記事管理表を実際に作成・運用したこと」、想定読者は「複数記事の進捗管理に困る人」、記事目的は「管理表をAIへの仕事指示書として使う方法を示す」です。

この三つがあると、AIは一般的なスプレッドシート解説ではなく、実際のブログ運用に必要な記事を書きやすくなります。

一次情報の列は特に重要です。AIへ体験談を書かせるとき、材料がなければ架空の経験が混ざる危険があります。自分が実際に行ったことを短く記録し、それ以外は一般論として書くようにします。

次の対象を機械的に選ぶ

管理表を作ったら、対象選択のルールを決めます。

私が使っている基本ルールは次のとおりです。

1. WordPressが公開済みの行は除外する

2. 原稿または画像が未完成の行だけを残す

3. その中でNo.が最も小さい行を1件選ぶ

4. 対象が決まったら、他の行の確認をやめる

この順番にすると、「今日は何を書こう」と考える必要がありません。AIも同じ条件で対象を選べます。

公開済みの記事を除外することは、重複防止の基本です。進行状態が「確認待ち」でも、WordPress状態が「公開済み」なら朝の制作対象へ戻しません。人が使う曖昧な言葉より、公開されたかどうかという事実を優先します。

未完了工程から再開する

対象を決めた後も、すべてを作り直してはいけません。

原稿状態が「完成」で画像状態が「未作成」なら、作るのは画像だけです。原稿URLがあるなら、その文書を確認して画像の内容を決めます。逆に、画像があり原稿だけ未完成なら、画像を再生成しません。

私はファイル名を「No.XXX_記事タイトル」の形にそろえています。画像も「No.XXX_短縮タイトル_アイキャッチ.png」とします。番号が共通なら、管理表とDrive上のファイルを結び付けやすくなります。

再実行時には、管理表のURL欄と保存先フォルダの両方を確認します。URLがなくてもファイルが残っている場合があるためです。同名ファイルがあれば、重複作成せず既存ファイルを使います。

制作と公開を別工程にする

AIブログを自動化しようとすると、原稿作成からWordPress公開まで一度に進めたくなります。しかし、私は朝の準備と公開を分けています。

朝はGoogle Driveで原稿とアイキャッチ画像を作り、管理表へURLを記録します。WordPressへのログイン、投稿、アイキャッチ設定、内部リンク確認は別の時間に行います。

分ける理由は三つあります。

一つ目は、安全性です。原稿や画像に問題があっても、公開前に止められます。

二つ目は、エラーの切り分けです。文章作成、画像生成、Drive保存、WordPress操作を一度に行うと、どこで失敗したか分かりにくくなります。

三つ目は、再開しやすさです。朝の準備が終わっていれば、公開工程だけをやり直せます。

状態語を少なく、意味を固定する

管理表では、状態語を増やしすぎないことも大切です。

たとえば原稿状態なら「未着手」「作成中」「完成」「エラー」、画像状態も同じようにそろえます。WordPress状態は「未公開」「公開済み」など、実際の運用に合わせて決めます。

「だいたい完成」「確認中かも」といった言葉が増えると、AIは対象を正しく選べません。プルダウンで入力候補を固定すると、表記ゆれを減らせます。

状態の意味も決めます。「完成」は本文が最後まで入り、保存先が正しく、URLを管理表に記録した状態です。「作成中」は対象を確保した状態です。「エラー」は原因と次の対応をエラー欄へ書いた状態です。

エラーでも、完成済み工程は残す

自動化では、途中エラーを前提にします。

たとえば原稿保存まで終わり、画像生成で失敗したなら、原稿を削除して最初からやり直す必要はありません。管理表へ次の内容を記録します。

・失敗した工程

・具体的な原因

・完了済み工程

・次に必要な対応

翌日はその行を優先し、画像工程から再開します。完成済みファイルを残すことで、時間と利用量を節約できます。

実際に作った二つの管理表

canaunet.comでは、投資初心者向けの記事を学習順に並べ、キーワード、読者の疑問、理解目標、内部リンク候補、次の記事を管理しています。

magilogical.comでは、AI初心者がChatGPTの基本からファイル活用、記事設計、管理表、画像、WordPress運用へ進めるように記事を並べています。記事タイプと一次情報の列を加え、自分の実体験を使う記事と一般解説を分けました。

二つの表で共通しているのは、管理表が記録ではなく判断基準になっていることです。

AIへ毎回「過去の記事を全部確認して、次に何を書くか考えて」と頼むのではありません。表の条件に従って最小No.を選び、その行の目的だけを読ませます。対象が決まったら他の記事の確認を止めます。

このルールだけでも、不要な読み込みと重複作成がかなり減りました。

AIへ渡す依頼文の例

管理表ができたら、AIには次のように依頼します。

「管理表から、WordPress未公開で、原稿状態または画像状態が未完成の最小No.を1件選んでください。対象が決まったら他の行の確認を止めてください。既存の原稿URLと画像URLを確認し、完成済み工程は作り直さず、未完了工程から再開してください。原稿と画像を指定フォルダへ保存し、各状態とURLを管理表へ記録してください。途中で失敗した場合は、原因、完了済み工程、次の対応をエラー欄へ書いて停止してください」

重要なのは、何を作るかだけでなく、何を作らないかを書くことです。

最初の管理表を作る手順

今日から始めるなら、次の順番がおすすめです。

1. Googleスプレッドシートを1枚作る

2. 記事候補を1行1記事で並べる

3. No.、タイトル、目的、原稿状態、画像状態、WordPress状態を入れる

4. 既存記事を「公開済み」にする

5. 原稿と画像の保存先フォルダを決める

6. ファイル名のルールを決める

7. 次の対象を選ぶ条件を1文で書く

8. 1記事だけ手動で試す

9. エラー時の記録項目を決める

最初から完全自動を目指す必要はありません。1記事を管理表から選び、原稿と画像を保存し、状態を更新するところまで試します。うまくいったら、公開工程や内部リンク確認を別の手順として追加します。

まとめ:管理表はAIを迷わせないための設計図

Googleスプレッドシートは、記事一覧を保管するだけの道具ではありません。

記事ごとの目的、一次情報、対象読者、保存先、完成状態を一行にまとめれば、その行がAIへの仕事指示書になります。

公開済みを除外し、未完成の最小No.を1件だけ選ぶ。完成済み工程は作り直さない。制作と公開を分ける。エラー時は原因と次の対応を残す。

このルールがあれば、AIへ毎回ゼロから説明する時間を減らし、「今日は何を書こう」という迷いを「次の未完成工程を進める」に変えられます。

次の記事では、AIブログのアイキャッチ画像を文字なしで作るときに、記事内容をどう一枚のビジュアルへ落とし込むかを扱います。

関連記事候補

・No.7:AIでブログ記事を30本設計する方法

・No.11:AIで記事原稿を作る手順(予定)

・No.14:WordPress公開工程の管理(予定)

AIブログ自動化の教科書では、記事設計、管理表、原稿、画像、公開確認を分けて運用する方法を体系的にまとめる予定です。

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