「AIにブログを書かせれば、すぐに記事が完成する」と聞くことがあります。
実際には、AIへ短いテーマだけ渡して終わりではありません。誰に何を伝えるかを決め、参考資料をそろえ、原稿を確認し、画像や内部リンクを準備し、公開後の状態まで管理する必要があります。
私はcanaunet.comの投資初心者向け記事と、magilogical.comのAI活用記事を、Google Driveの管理表を使いながら制作しています。原稿と画像を朝に準備し、WordPressへの登録と公開は別の作業として分けています。
この記事では、実際に行っている流れをもとに、テーマ決めから公開までを初心者向けに解説します。
AIブログ制作は「文章生成」より「工程設計」
AIブログで最初に考えるべきことは、文章の書かせ方ではなく、どの順番で何を決めるかです。
私の制作工程は、大きく次の8段階です。
1. サイトの目的と読者を決める
2. 記事全体のカリキュラムを作る
3. 管理表から次の記事を選ぶ
4. 参考資料と条件をAIへ渡す
5. 原稿を作り、人が確認する
6. 記事に合う画像を作る
7. 原稿・画像・進捗を保存する
8. WordPressへ登録し、公開後を確認する
この順序を決めずに「ブログ記事を書いて」と頼むと、毎回テーマや文体が変わり、似た記事が増えます。
テーマを1本ずつ考えない
ブログを始めた直後は、「今日は何を書こう」と毎回考えがちです。しかし、記事が増えるほど、重複や学習順の乱れが起きます。
そこで、まずサイト全体で読者をどこまで案内するかを決めます。
canaunet.comでは、投資初心者が「株とは何か」から始め、口座や注文、企業の数字、成長株、売買ルールへ進む流れを作りました。magilogical.comでは、ChatGPTの基本、ファイル活用、AIブログの企画、管理表、画像、WordPress運用へ進む記事群を設計しています。
記事タイトルだけではなく、各記事について次の項目を管理します。
・想定読者
・読者の疑問
・記事の目的
・扱う一次情報
・内部リンク候補
・次に読む記事
・原稿、画像、公開の状態
この管理表が、AIへの仕事指示書になります。
実例:管理表から今日の記事を選ぶ
毎朝、管理表を上から確認し、WordPressで未公開かつ、原稿または画像が未完成の最小番号を1件だけ選びます。
対象が決まったら、他の記事の確認を止めます。完成済み原稿や画像を作り直さないためです。
たとえば今回の記事では、管理表に「AIでブログ記事を書く方法」というテーマだけでなく、想定読者を「AIでブログを始めたい個人・小規模事業者」、目的を「制作工程を俯瞰する中核記事」と記録しています。
さらに、私が2つのサイトで実際に企画、執筆、画像作成、投稿を行っている経験を素材として指定しました。
AIへ渡す情報を5つに分ける
原稿を作る前に、AIへ渡す情報を整理します。
第一は、記事の目的です。読者が読み終えた後、何を理解し、何ができるようになるかを伝えます。
第二は、読者像です。ChatGPT初心者なのか、WordPress経験者なのかで、説明する言葉や省略できる操作が変わります。
第三は、参考資料です。自分の体験、公式情報、過去記事、商品情報などを分けて渡します。
第四は、構成条件です。タイトル、導入、見出し、具体例、まとめ、次の記事への案内など、必要な要素を指定します。
第五は、してはいけないことです。確認できない事実を作らない、公開済み記事を作り直さない、外部リンクを増やさない、といった制約です。
実際に使える依頼文の基本形
初心者は、次の形から始めると整理しやすくなります。
「○○について、△△な読者向けの記事を書いてください。読後に□□ができることを目的にします。参考資料はAとBです。タイトル、導入、H2・H3、具体例、まとめ、次の記事への案内を含めてください。確認できない数字は作らず、事実と私の体験を分けてください」
さらに自分の文体の見本を1本渡すと、毎回の書き方をそろえやすくなります。
ただし、過去記事を見本にする場合でも、古い料金、制度、機能を新しい記事へ持ち込まないようにします。文体の参考と、事実の根拠を分けることが必要です。
原稿はAIに任せきらず、3段階で確認する
AIが作った原稿は、次の3段階で確認します。
最初は構成です。読者の疑問に最初から答えているか、見出しの順序が自然か、同じ説明を繰り返していないかを見ます。
次は事実です。料金、制度、製品仕様、数値、固有名詞は、公式情報や元資料へ戻って確認します。AIが自信を持って書いていても、根拠がなければ残しません。
最後は体験です。自分が実際にしたことと、一般的な説明が混ざっていないかを確認します。体験談は強い材料ですが、全員に同じ結果が出るような表現は避けます。
私は、原稿の保存前に文字数、必要な見出し、指定したCTA、リンクの回数も確認します。文章の上手さだけでなく、運用条件を満たしているかを点検します。
アイキャッチ画像も記事から逆算する
画像は、記事が完成してから内容に合わせて作ります。
先に画像を作ると、記事の主題とずれることがあります。今回なら、単にパソコンを使う人ではなく、テーマ、資料、原稿、画像、管理表、WordPress公開という工程がつながる様子を表す必要があります。
画像生成では、横長16:9、文字やロゴを入れない、過度に派手にしない、といった条件を指定します。
文字を画像へ入れないのは、生成時の誤字を防ぐためでもあります。記事タイトルはWordPress側で正確に表示します。
Google Driveで「原稿・画像・状態」を分けて管理する
制作物は、原稿フォルダと画像フォルダへ分けて保存します。ファイル名の先頭に記事番号を付けると、管理表との対応が分かりやすくなります。
管理表には、原稿状態、原稿URL、画像状態、画像URL、WordPress状態、公開URL、最終処理日時を記録します。
ここで重要なのが、完成と公開を分けることです。
原稿と画像が完成していても、WordPressへ登録していなければ未公開です。朝の準備作業と公開作業を分けることで、公開前に内容を確認でき、ログインや通信の問題が起きても原稿が失われません。
重複作成を防ぐ3つのルール
AIによる自動化では、作る能力より、作り直さない仕組みが重要です。
1つ目は、WordPressで公開済みの記事を対象から除外することです。管理表が「確認待ち」でも、WordPress状態が公開済みなら朝の制作へ戻しません。
2つ目は、既存URLとフォルダを確認することです。原稿が完成していれば画像だけを作り、画像が完成していれば原稿だけを作ります。
3つ目は、エラー時に完成済みファイルを消さないことです。失敗した工程と原因を記録し、次回は最初の未完了工程から再開します。
実際にどこまで短縮できたか
私の環境では、原稿と画像がGoogle Driveに準備されていれば、WordPressへログインし、原稿を登録し、アイキャッチとカテゴリーを設定し、公開後の表示を確認する作業は約5分で完了した例があります。
ただし、この時間は記事の長さ、WordPressテーマ、通信環境、修正の有無で変わります。最初から速度を追うより、重複や誤公開を防ぐ手順を安定させることが先です。
AIに任せる部分、人が判断する部分
AIに向いているのは、管理表から条件を読み取る、構成案を作る、下書きを書く、文章を媒体別に変換する、画像案を作る、チェック項目を確認するといった作業です。
人が担うべきなのは、サイトの目的、誰に何を売るか、自分の体験が正確か、公開してよい内容か、読者に誤解を与えないかという判断です。
AIブログ自動化は、人を不要にする仕組みではありません。人が判断すべき場所を絞り、繰り返し作業をAIに任せる仕組みです。
まとめ:1記事を作る前に、流れを作る
AIでブログ記事を書くときは、いきなり本文を生成するのではなく、サイトの目的、読者、記事群、管理表、参考資料、確認方法を先に決めます。
そのうえで、対象記事を1本選び、原稿、画像、保存、公開を順番に進めます。完成済み工程は再実行せず、状態とURLを管理表へ残します。
この流れを作ると、「今日は何を書こう」という迷いが減り、記事が増えても同じ基準で制作できます。
次の記事では、AIに30本の記事を設計させ、「今日は何を書こう」をなくす方法を具体的に紹介します。
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